memoir

ジャニ活の記録も含め ブログ超のつく初心者ながら書き込んでます

衣装ではなく 衣裳

ちょっと今回は 『衣裳』について触れたいと思います。

先月のラジオで 嵐のニノが
“ジュニア時代の衣裳の扱い方の習慣”
についての話をしていました。

それは 歌番組で使うジュニアの衣裳は毎回クリーニングにかけるのに 毎回きちんと受け取った状態のように綺麗にたたんで 靴もバラバラにならないようにして紐を結んで返すのは 今思い返すといい習慣だった。

という話なんですが ここでちょっとひっかかるのは どうせ後でクリーニングに出すんだから たたまないで業者に出しても良かったんじゃないか?と思わないでもない…と言いたかったんだろうなって事。

全くの合理性ですよね。

凄くわかるけど そうじゃないんだよなあ。

合理性や利便性で考えがちなのは 男性脳っぽいですけどね。

衣裳さんへの気遣いとか そこら辺とも違うんですよね。

私はいしょうの文字を 芸能を職業にしている人が使う服には

《衣裳》

にします。

一般の私達が着るようなオシャレ着や冠婚葬祭に使うような服は“衣装”で書きます。

それは衣裳を作る仕事をし始めた頃にデザイナーさんや レビューショーのトップを極めた大御所のトップダンサーの方々が常に言っていて教えていただいた事の中に
「衣裳を粗末に扱うような人間は トップになれない!!」
という言葉からです。

小さな頃から通う ミュージカルスターにするためのスクールがあって そこに通うお子さん達の発表会などが一年に1〜2度あったんですが その発表会で披露される演目の衣裳合わせをしていても 子供さんの性格やしつけにもよるんだろうけど 脱いだら脱ぎっぱなし、床にそのまま放り投げてあったりする子もいるんですよ💦💦

その度に先生が
「衣裳を大切にしない人はトップになれない!きちんとして!!」
と、よくキレてましたね(笑)

と、いうその真意は 野球選手が使った用具の土を落としてピカピカにするように サッカー選手が使ったボールやスパイクを手入れするように 一流を極めた人ほど 道具をピカピカに手入れするのと同じです。

かつて『裳』は軍服の理りにも使っていて、言わば 芸能を極める者達にとって衣裳は芸能界という戦場に赴く為の戦闘服なんですよ。

弾を込める銃の手入れをしないで 使える銃がありますか?

衣裳は芸能を目指す者にとっての武器であり 戦闘服であり 命です。

それは衣裳として使うならTシャツ一枚でもです。

だから衣装ではなく衣裳なんだとデザイナーさんから教わりました。

衣裳を粗末に扱うと芸能の神様が見ていてチャンスも減ってしまいますよってね!!

誰か見ていなくとも キチンと大切に扱うという心がけも大切。

その証拠に そのスクールのお子さん達の中には テニスの王子様ライオン・キング ミュージカル アニー などに受かって 華々しくミュージカル舞台デビューして行った子達がいました。

ニノが「未だに謎の習慣」と表現していたけど キチンと内容を教えた上で 習慣付けした方がいいんじゃないかなあって感じたのでした。